第7回 愛犬が頻繁に水を飲むことは正常?それとも病気?

この悩みはとても多く、毎日のように相談が寄せられます。
もちろん水を飲むことはいいことであり、病気などの予防にも繋がることは解っています。

しかし、水分も摂りすぎは良くありません。

ただ、愛犬も気づかず、無意識で水分を取っている可能性があります。

これが「多飲」と言われる、いわば病気による症状なのです。
まさか水分をたくさん摂ることが病気だとは普通はあまり思わないのですが、
尋常でないくらいに水分摂取量が多い時に、飼い主さんが気づくケースが多いと言えるでしょう。
他に、水の器がいつも空になっている、気づくと水を飲んでいるなどから発見されます。

では、正確に多飲を調べる方法としては愛犬が飲水量100ml/kgを超える場合に、多飲と診断されます。

5kgの犬であれば500ml以上の水を摂取することで、病気と判断するのです。
そして、水分を摂取するということは、排尿も増えます。

そこで、多飲とはどのような病気があるか一般的な病気をお話ししましょう。

  • 最も怖い病気として、また早急に治療が必要な子宮蓄膿症
  • 皮膚などの疾患や、お腹が膨らんだなど他の症状も出やすい副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群とも言われます)
  • 最初は症状がわかりにくく、血液検査などで診断される腎不全
  • 持続的に治療が必要な糖尿病

この4つが主に多飲と言われる症状を引き起こす、怖い病気です。
とにかく水を飲む量が増えたなと思った場合は、家で水分量を計測することをお勧めいたします。