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第13回 犬猫にミネラルウォーターは良くないのか?

ミネラルウォーターがなぜ良くないのかというと、ミネラルが豊富にふくまれている水を飲むことで、犬に起こる尿路結石(尿石症)などあらゆる結石になりやすいからなのです。

その中でも尿路結石は特になりやすいと言われています。

ただ、尿路結石の形成には、結石の種類に関係なく、次の要因が関係しています。

細かく説明しましょう。

食事などのミネラルの不均衡

食事といっても犬のフードはドライフードやウェットフードさらには手作り食など様々なものが存在します。

最近では、食事へのトッピングやおやつなども増えてきました。

そこで考えなくてはいけないのは、食事が愛犬に合っているかということです。

それは、年齢、犬種、病気を加味し最適なフードを選ぶ必要があります。

例えば、1歳を超えた成犬に子犬用のフードを摂らせてしまうと肥満になることはもちろんの事、ミネラルの不均衡も起きる可能性があるからです。

ですので、その子にあった食事を摂取させることはとても大事なのです。

尿路結石を促す核の存在

過剰に摂取したミネラルは尿へ出てくることは想像がつくかと思います。

そして、尿に過飽和状態にあるミネラルは何かしらの核と結合し合い、結晶及び結石を形成していきます。

何かしらの成分の一つとしては、例えば膀胱炎などの細菌により、膀胱壁が脱落し核となります。

その核にミネラルが絡み合い、尿路結石となるのです。

飲水量の低下による尿の濃縮

飲水量が減るということは尿量も減り、濃度も濃くなり過飽和状態になります。

尿が濃縮されるのです。

冬場の飲水量の低下は特に気をつける必要があります。

診療をしていても、冬場の方が尿路結石は圧倒的に多いのです。

ですので、飲水を促す方法を工夫し、できれば尿比重を1.020未満にすると良いでしょう。

要因の続きは次の回でお話いたします。