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第6回 水と腎臓病

前回、腎臓病の仕組みなどを記述しましたが今回は症状と治療についてです。

急性の場合に起こる症状は、まず尿がほとんど生成されない、もしくは排泄されないため毒素が体内に残る尿毒症になり、
食欲不振、元気消失、嘔吐が起こり、改善がなければ死に至ることも少なくありません。
慢性の場合は、時間をかけだんだんと進行するため、症状も様々です。

多飲多尿、脱水、タンパク尿による低アルブミン血症、貧血、嘔吐など初期から末期まで症状の出方は様々です。
この中で、一番問題になることは、脱水です。
要は腎機能である水の再吸収がうまくいかずどんどん水分も一緒に体の外へ尿と出て行くため、多尿になります。
この時に、水分をしっかりと摂ることができないと脱水が進行し、腎臓機能はどんどんと悪くなってしまうのです。

それではここからは治療と予防についてです。
まず、急性か慢性かは治療をしてみないとわからないということが言えます。
そこで大事になるのは、腎臓病が始まっている原因を探ることです。
経験上ではありますが、起こりやすい原因をもとにお話しします。

急性では、熱中症、麻酔による腎前性。
中毒、感染症による腎性。
圧倒的に多いのが尿道結石による尿の通過障害である腎後性です。

急性の場合は、まずは尿を作れるようにすることです。
点滴や透析を行い尿を作り出し、結石が原因であれば取り出す手術が必要になります。
とにかく原因を見つけ、早期に治療することが大事なのです。
慢性の場合も原因を探ることは大事です。

ただ、慢性の場合はもう腎臓機能はもとには戻らず、維持をしていくことになります。

ですので、まずはしっかりと水分を取り脱水にさせないこと。
腎臓病用のフードを食べる。必要であれば、薬、点滴を行うことです。
予防として言えることは、飲水量をしっかり確保することがとても大事といえるでしょう。