第3回 高齢犬による脱水症とは
そもそも脱水症とは、何かと言うと
体から水分と電解質が失われた状態のことを言うのですが、そのままにしておくと大変なことになってしまいます。
また、犬の脱水症をどのように判断するかというと。
- 皮膚の弾力性がなくなる
- 目が落ちくぼむ
などの症状で判断します。
高齢犬は、飲水量が不足しがちですので、脱水症にはなりやすいと言われています。
中でも、自分で飲めない要介護犬は自発的に水が飲めないので、さらに脱水が起こりやすいと言えます。
脱水状態が続くと、血液が濃縮し心臓に負担がかかることや、血行不良によっては床ずれなどもできやすくなるため注意が必要です。
では、水分をどのくらい取ったら良いのかというと。
とても難しい回答になります。
他に、どのくらいの食事を取れているのかにもよりますし、脱水はしているのかなど判断が必要になるからです。
また、持病があるなしによっても変わってきます。おそらく高齢犬になると、心臓病や腎臓病など様々な病気が存在します。
そうなると、心臓病ではあまり水分を過剰に上げない方が良い場合や、逆に腎臓病ではしっかりと水分量を確保しなければいけないなど病気によっても変わるのです。
あくまでも目安ですが、1日の健常犬の水分量は前回のコラムでも書きましたが、高齢犬においては
132×0.75(現在の体重)が1日の水分量と言われています。
例として出してみると、5kgの高齢犬では1 日に495mlと言われています。
この数字からも、健康な成犬から比べると多いことが言えます。
このように、年齢、病気などから愛犬に与える水分量が変わることなども健康を維持する上では必要な情報と言えます。